ほんのり甘く、鮮やかな色合いの野菜「ビーツ」。
本稿では、ビーツの栄養や保存方法、食べ方や人気のレシピなどをご紹介します。
ビーツ
形はかぶに似ていますが、だいこんの一種です。
日本へは18世紀に伝来しましたが、利用されるようになったのは明治時代になってからのようです。
葉柄も根も濃赤色で、根は輪切りにすると同心円の赤い紋があります。
赤紫色のものが一般的ですが、外皮がオレンジ色・中身が黄色のものもあります。
日本では「ビーツ」と呼ばれることが多いですが、以下のように別名がたくさんあります。
ビート、ビートルート、レッドビート、テーブルビート、かえんさい、ガーデンビート、ウズマキダイコン
ショ糖を多く含むため、食べるとほんのりと甘みがあります。
分類 | 野菜類 | 旬 | 6~7月と、11~12月。 |
重量 | 1個=200g | ||
原産 | 地中海沿岸地方 | ||
主産地 | 埼玉県。北海道、長野県、茨城県、熊本県 | ||
栄養 | カリウム、食物繊維、オリゴ糖、ビタミンB6、葉酸 |
ビーツの栄養
血圧を下げる働きを持つカリウムや、お腹の調子を整える食物繊維・オリゴ糖、ビタミンB6や葉酸を含みます。
赤紫の色素は、ベタシアニンというポリフェノールの一種で、すぐれた抗酸化力があります。
老化や病気の原因になるといわれている体の中の活性酸素を取り除く働きがあります。
しかし、下ゆでによる損失もあって、栄養的価値が低くなるとされています。
ビーツ選び方
皮の表面に凸凹がなく、きれいな丸型で、茎の付け根の皮がむけていないものを選びましょう。
ビーツの保存方法
ビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。1週間を目安に食べきりましょう。
ビーツの調理
生食もできますが、かたいので、ゆでてから用いることが主流です。
ビーツのゆで方
- たっぷりの熱湯に1%の塩を加え、丸のままビーツを入れて40~60分くらいゆでます。
- 皮を除いてびんなどに入れ、酢か甘酢を加えてきっちりふたをしておくと、長く保存できます。
ビーツの利用
薄切りにしてサラダ、 パターいためなどにされるほか、バルシチ(ロシア風の赤いスープ) に欠かせない食材です。
アーユルヴェーダの栄養学
アーユルヴェーダの観点からビーツを見ていきます。
アーユルヴェーダの栄養学の概要について
>>【アーユルヴェーダの栄養学】食材ごとに決まっている7つの性質
質(Guna)
- 熱性
動作(Karma)
V↓P↑K↑
味(Rasa)
甘味
消化後の味(Veepaka)
甘味
効果(Prabhava プラッブハーヴァ)
- 新しい血をどんどん作ってくれる野菜とされています。
- 血が足りない女性の強い味方で、不規則な生理にも効果を発揮します。
- 心肺循環を強くし、リンパや肝臓、胆嚢、血液をデトックスします。
- 消化不良や貧血にもよいとされています。
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ビーツを使ったレシピ
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