独特の風味と甘い口当たりが魅力的で、世界中で人気の高いカシューナッツ。
美味しいだけではなく、美容・健康効果をもっていることでも知られています。
本稿ではそんなカシューナッツの栄養や摂取量などの基礎知識や、カシューナッツを使ったレシピをご紹介します。
カシューナッツ
カシューナッツとは、南アメリカ、西インド諸島原産のウルシ科熱帯性常緑樹「カシュー」の種子のことです。
その独特の形をした実から「勾玉の木」とも呼ばれています。
果実はカシューアップルと呼ばれ、洋なし形をしています。
その先端にまが玉形の種子(大きさは約2.5cm、色は灰色)をつけます。
この中の仁がカシューナッツです。カシューナッツは白色で特有の風味をもちます。
分類 | 種実類 |
原産地 | 南アメリカ、西インド諸島 |
重量(目安) | 10粒=15g |
栄養 | ナッツ類の中では糖質が多く、リン、ビタミンB1、 B2も多い。 |
カシューナッツの歴史
カシューナッツが広まったのは比較的遅く、1850年代。
ブラジルにポルトガルが進出した際、カシューを実用樹として世界各地に広めたのが普及のきっかけと言われています。
カシューナッツの栄養
カシューナッツは栄養分が豊富であり、健康・美容効果の期待できるナッツです。
しかし、比較的カロリーや糖質が多いナッツですので、おやつとして補助的な栄養摂取に用いるのがおすすめの食べ方です。
カシューナッツの栄養素としては、「亜鉛」や「鉄」などのミネラルと、「ビタミンB1」等のビタミン類が豊富です。
亜鉛
亜鉛にはカルシウムの吸収率を高める効果があるので、育ち盛りの子供や骨粗しょう症予防として高齢者におすすめです。
鉄分
鉄分も豊富なので、貧血予防として女性にもおすすめです。
ビタミンB1
ビタミンB1は疲労回復に効果的です。
食物繊維
食物繊維が豊富であり、お通じの改善も期待できます。
オレイン酸(一価不飽和脂肪酸の一つ)
カシューナッツは脂肪分が多いですが、約60%がオレイン酸で構成され、コレステロールの排出効果や生活習慣病の予防効果が期待されています。
カシューナッツの調理方法
炒って殻をむいたものが市販されています。
おつまみにするほか、中国料理、インド料理、西洋料理などの素材に使われます。
脂肪分の多いカシューナッツは熱を通すと時間の経過につれて酸化が進む特徴があるので、ローストしたものでも、早めに食べきるのが望ましいです。
生のカシューナッツは浸水し、ペーストにして、カレーのグレイビーやお菓子の材料に用いられます。
↑カシューナッツを使ったアイスクリーム(乳製品不使用)
カシューナッツは、ベジタリアン、ヴィーガンの人が様々な食品の代用として使います。
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美容・健康効果を高く求めるのであれば生のカシューナッツを摂るのもおすすめですが、消化に時間がかかるため、適量を摂取しましょう。
カシューナッツの1日の摂取量目安
カシューナッツは豊富な栄養素を含んでいる為、健康・美容効果を期待できます。
しかし、カシューナッツはカロリーや糖質が他のナッツよりも多く含まれているため、大量の摂取はおすすめできません。
カシューナッツの成人女性の1日の適切な摂取量は、「片手で掴める量が上限」と言われています。
体の大きさによって上限量は異なりますので、片手で掴めるくらいの量を上限とすると、栄養のバランスが非常に良くなると言われています。
アーユルヴェーダの栄養学
アーユルヴェーダの観点からカシューナッツを見ていきます。
アーユルヴェーダの栄養学の概要について
>>【アーユルヴェーダの栄養学】食材ごとに決まっている7つの性質
質(Guna)
- 油性
- 重性
- 熱性
動作(Karma)
V↓P↑K↑
味(Rasa)
甘味
消化後の作用(Veerya)
熱性
消化後の味(Veepaka)
甘味
効果(Prabhava プラッブハーヴァ)
- プロテイン含有量20%と高い数値を持つ。
- 貧血に効果的。
- 深い細胞まで栄養を届けてくれる。
- 体力、精子増強に効果的。
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