アーユルヴェーダでは、季節ごとに食事やライフスタイルを変えること推奨しています。
私たちの身体の機能や、性質、心理的な傾向は、季節に影響されるからです。
本稿では、8月の気候や体の中で起こることを紐解き、推奨される行動や、食事、おすすめの食材について解説します。
8月
猛暑が続くので、そうとは思えないのですが、8月は真夏の暑さに対応するとともに、秋に向けて身体を準備する時期です。
同じ夏でも、これまでの夏とは少し違う。 暑さと乾燥で蒸発する体に、たっぷりの愛情を注ぎましょう。
8月の気候
まだまだ暑いですが、日は短くなっています。
湿度が低くなり、空気が乾燥しています。
秋の軽さと透明感が、既に出てきているのです。
最近では、突然雷雨、豪雨に見舞われることも増えてきました。
季節のゆっくりとした推移に加えて、突発的な気候の変化にも対応しなければなりません。
8月の心身の傾向
梅雨~7月にかけての湿気を含んだ空気は 徐々に乾燥性を強めます。
これはヴァータの季節が近づいていることを意味します。
空気の乾燥と、まだ暑いために汗をかくことにより、体もまた水分の保持が難しくなり、乾燥して縮んでしまいます。 乾燥を防ぐことが重要になります。
体が乾燥した時の兆候は
・便秘
・ガスや膨満感
・不眠症
・不安
・注意力散漫
などのヴァータ性の不調です。
長い夏休みが終わることの憂鬱や、新学期・異動による生活の変化が控えていることによる精神的な不安定さも、ヴァータの悪化に拍車をかけます。
便秘・乾燥が進むとアーマ(毒素)が蓄積し、秋の花粉症やアレルギーの悪化につながります。
また、ヴァータがピッタに押され、乾燥によって炎症が悪化し、皮膚に発疹やかゆみが生じることがあります。
6~7月にかけて蓄積したピッタの熱が体が乾燥する8月~9月に表面化してきます。
8月におすすめの行動
・アビヤンガ
⇒肌の乾燥を防ぐ
・朝夕に軽い運動をする
・夜中の気温の変化に備え、寝具を準備する
・十分な睡眠
・規則正しい生活
・直射日光を避ける
・月光浴
8月の食事
・十分な水分や、水分を含む食べ物を食べる
⇒乾燥を防ぐ
・ジューシーな果物を食べる
・消化の良い食べ物を食べる
⇒消化力が弱まる時期
・まだ十分に暑いようなら
⇒クーリング作用のある食べ物を食べる
きゅうり、冬瓜、スイカ、緑豆など
⇒熱性の食べ物は控えめにする
スパイス、トマト、ナス、赤身肉など
・大気の乾燥が進んできたら
辛味・苦味・渋味の食べ物を控えめにする
・適量のオイルを使う
・コーヒーは控える
⇒刺激性、辛味、利尿作用があり、 身体を乾燥させる
8月におすすめの食材
・白米
・全粒穀物
・オートミール
・人参
・きゅうり
・かぼちゃ
・ブドウ
・桃
・梨
・ヨーグルト
・豆
・ナッツ
・白身魚
・鶏肉
・カボチャの種
・ヒマワリの種
・じゃがいも
・さつまいも
・ギー
・ココナッツオイル
8月におすすめのスパイス・ハーブ
体に潤いを与え、熱のバランスを整える ハーブやスパイスが役に立ちます。
・アシュワガンダ(ピッタ過剰の場合は控える)
・チャワナプラーシュ
・シャタバリ
・甘草
・アマラキ
・ハリタキ
・ダシャムーラ
・トリファラ
・フェンネルシード
・コリアンダー
・ゴツコラ
・ローズ
・ミント
・ハイビスカス
・アロエ
・ニーム
8月のアーユルヴェーダ料理
森の時計のインスタグラムにて8月のアーユルヴェーダ料理づくりをライヴ配信します。
>>【インスタライヴ】シンプルな季節のアーユルヴェーダ料理
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